「やりたいことが分からない」無気力なのは毒親が原因かも?


毒親に育てられた人は、夢や希望を持つ気力がないことがあります。
それは一体どういうことなのでしょうか?

マズローの欲求階層説について


毒親に育てられると、やりたいことを見つけるのが困難になる可能性があります。

それを説明するために、マズローという研究者が提唱した欲求階層説(*1)をご紹介します。
これは、人間の欲求を5つの段階に分けたものです。

低次から高次に向かって、生理的欲求、安全欲求、所属と愛情欲求、自尊欲求、自己実現欲求と続きます。
マズローの欲求階層説

欲求欲求の対象
自己実現欲求自己実現、個人の可能性、成長体験など
自尊欲求達成、名声、他人からの尊敬など
所属と愛情欲求ワークグループ、家族、友人、恋人など
安全欲求安全、秩序、法律、自由など
生理的欲求空気、食べ物、暖かさ、睡眠など

この説で重要なのが、
下位の欲求が(部分的であれ)満たされて初めて上位の欲求が生まれる
という点です。

つまり、やりたいことを実現したい=自己実現欲求が現れるには、他の欲求がそれなりに満たされている必要があります。

毒親に育てられた人は希望が持てない?

毒親に育てられた人は、「所属と愛情欲求」が満たされていません。
すると、「自尊欲求」や「自己実現欲求」が生まれないのです。

安心できる場所が無い、愛を感じたことが無い、と言った場合、自分のやりたいことに目を向ける心の余裕がありません。

このように、自分のやりたいことが分からない人は、もしかしたらそれ以下の欲求が満たされていない可能性があります。

まずは自分のケアが必要


毒親に育てられた人は、大きなハンデを負っています。
抑圧に反抗するためにエネルギーを費やし、建設的な方向に労力を費やすことができなくなってしまうのです。


【参考・引用】
*1:Maslow, A. H. (1943). A Theory of Human Motivation.

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